マンションで、臭い問題が発生
新築マンションに引っ越してきましたが、洗面所に下水のようなドブ臭いが漂っていることに気づきました。
調べてみると、同じような臭い問題に悩んでいる人が多いことがわかりました。そして、多くの人が問題を解決できないまま放置していることに驚きました。
そこで、私は臭いの原因を調べ、自分で解決することにしました。
怪しいのは、ドラム式洗濯乾燥機
洗面所で臭いの元として怪しいのは、ドラム式洗濯機です。
我が家の洗濯機は、比較的新しい(10年ほど前に購入した東芝製のZABOONシリーズ)です。
試しに、タオルを洗濯機の下に置いて、足場をふさいでみたところ、嫌な臭いはしませんでした。つまり、ドラム式洗濯機の下が臭い発生源だということが分かりました。
洗濯機の取り付けは、専門業者に依頼しました。プロにお願いしたので、取り付け工事に問題はないと思っていました。
しかし、念のために、再度、同じ業者に来てもらいました。とはいっても、洗濯機の取り付け時とは別の担当者でしたが、施工の再確認とヒアリングをしてもらいました。
調査してもらった結果、洗濯機の取り付け施工に問題はなく、新築マンションということもあり、配管にも異常はありませんでした。
排水トラップの封水がなくなると臭いが発生することは常識ですが、我が家では水がしっかりと張っていました。
せっかくなので、洗濯機の臭い問題について、取り付け業者に30分以上ヒアリングをしました。
そして確認した結果がこちらです。
新築マンションで臭い問題が起こる場合の原因2つ
- 排水トラップ:洗濯機の下部の排水トラップが乾くと、臭いが下水から上がる
- 洗濯機内部:埃が内部にたまっていると、カビが増殖し臭くなる
臭いの原因①:排水トラップ
1つ目は、排水トラップが乾いた状態で放置されることによって、下水の臭いが上がってくることです。排水トラップとは、水がたまっている曲がりくねった部分で、下水道からの臭いが漏れるのを防ぐ役割を持っています。しかし、洗濯機の排水トラップは、洗濯機を使っていないときに乾いてしまい、臭いが発生する原因になります。この場合は、定期的に水を流し、乾かないようにすることで解決できます。
下の画像は、洗濯機の下の排水口を覗いてみたもの。開けると臭い…。やはり、ここから臭いが発生していました。
でも、排水トラップはちゃんと水がありますが、根本原因は不明のままでした。

ダメもとで対策グッツを購入
我が家とは別のものですが、日立製の洗濯乾燥機ビッグドラムは、乾燥時のヒートサイクル機能により、排水トラップ側に風が送り込まれるようです。すると、排水トラップの水が乾いてしまい、下水の臭いが上がってきます。
乾燥時のヒートサイクル機能により、排水トラップ側に風が送り込まれるため、排水トラップの水が乾いてしまい、下水の臭いが発生することがありました。日立はこの臭い問題を認識しており、専用の対策グッツも販売しています。
対策グッツと取り付け費用、合わせて5,000円。ちょっと高いですが、まぁ出張費を考えたらこんなものでしょう。
さて、我が家の洗濯機は東芝製だが、日立の対策グッツが効果を発揮するのか…?
業者さんからは、このような別メーカーへの対応は初めてで、解決できるかどうかは責任を持てない旨を伝えられましたが、私は一応ダメもとでお願いすることにしました。
対策グッツの正式名称は、「排水トラップカバー」です。構造は単純で、洗濯機下にある排水溝の周囲に蓋をかぶせるものです。
カバーには、突発的に大量の空気などが流れた場合に一瞬だけ空気を逃がすためのボール機構も備わっています。膨らんでいる部分がそのボール機構ですが、私たちの東芝製洗濯機では必要ない機能です。
排水トラップカバーを取り付けたが、効果のほどは

取り付けた瞬間、全く臭わなくなりました!
「臭い物に蓋をする」ということわざの通りです!
自分でも排水トラップカバーを簡単に取り付けできるので、皆さんは割高に購入せずに、Amazonなどで普通に買ってください。
東芝製の洗濯機にも、日立の対策グッツが使えます。もちろん、東芝以外の洗濯機でも同様に使えます。排水溝の臭い問題に困っている方にはおすすめです。
臭いの原因②:洗濯機内部の埃
洗濯機が臭くなる原因は、内部にたまった汚れです。洗濯中に付着した汚れや洗剤のカスがたまり、カビや雑菌が繁殖することがあります。このため、定期的に洗濯槽クリーナーなどを使って内部を清掃することが必要です。
また、洗濯機内部には衣類から発生した埃がたまりがちで、そこに微生物が繁殖し臭くなるそうです。さらに、埃がたまると乾燥時の空気の通りが悪くなり、衣類も埃も生乾きになり、臭くなります。
ですから、洗濯機のメンテナンスは非常に大切です。定期的に内部を清掃し、埃を排除することが必要です。もし、自分でできない場合は、縦式の洗濯機に戻すことを検討してみるのも一つの方法かもしれません。
排水フィルターの存在意義
埃対策には、排水フィルターの設置が重要です。洗濯中に発生する繊維や埃を、細かいメッシュフィルターでキャッチすることができます。
排水フィルターがない場合、洗濯機内部に埃が溜まって、空気の通りが悪くなります。また、再循環した埃が入り組んだ洗濯機内部にトラップされ、臭いの原因になることもあります。
さらに、排水口に埃が溜まって詰まることもあります。特に、マンションなどの共同住宅では、排水口の管理が不十分だと、排水口が詰まってしまうこともあります。
このような問題を防ぐためにも、定期的な排水フィルターの清掃が必要です。また、フィルターが破損している場合は、交換することも大切です。定期的なメンテナンスで、洗濯機内部の清潔を保ち、快適な洗濯生活を送りましょう。
コスパ最高の排水フィルターを設置
わが家は、コスパ最強の薄型タイプのフィルターを導入しています。
- フィルターを短くカットし、洗濯機に合わせる 洗濯機の排水フィルターは、そのままでは長すぎます。あらかじめ洗濯機のサイズに合わせて短くカットしておきましょう。折り曲げて使うと、パッキン部にフィルターが挟まり、水漏れの原因になる可能性があります。
- 水位設定は「最大」とする 普段から水位を「最大」に設定しましょう。たっぷりの水で洗濯することで、埃をしっかり取り除くことができます。また、衣類に残留する洗剤を防ぐことができ、肌にもやさしいです。
- 毎回フィルターを交換する 排水フィルターは安価なものであり、毎回交換することをおすすめします。フィルターが汚れると、洗濯機内部に埃が溜まって臭いが発生する原因になります。
おそうじブラシでお手入れ(半年1回)
すでに洗濯機内部に埃が溜まっている場合、おそうじブラシを使いましょう。適当に洗濯機内部をゴシゴシこすったり、回転したりしたあと、洗濯乾燥モードを実行すればOKです。
ただし、この方法はあくまで緊急処置であり、定期的なメンテナンスとしてはお勧めしません。定期的にフィルターを交換し、洗濯機内部の清掃をすることが大切です。
おそうじブラシを使うと、信じられないほどの量で埃が取れます。洗濯機内部の埃は、放っておくと臭いの原因になるだけでなく、衣類の清潔さにも影響を与えます。定期的なメンテナンスを行い、清潔な状態を保ちましょう。
自慢ですが、専門業者に洗濯機内部をチェックしてもらった際には、「埃が全く溜まっていない、年式にしてはとても珍しい状態の洗濯機」と評価を受けました。
洗濯槽クリーナーでお手入れ(半年1回)
洗濯機のお手入れに欠かせないのが、洗濯槽クリーナーです。洗濯機内部に付着する汚れやカビを除去し、衛生的に保つことができます。しかし、ドラッグストアで売られている安価な製品では、十分な効果が期待できない場合があります。専用の洗濯槽クリーナーを使用することをおすすめします。
洗濯機メーカーが販売している専用の洗濯槽クリーナーは、各社で販売価格が異なりますが、中身はほとんど同じです。実は、洗剤の製造元が同じで、販売メーカーが違うだけなのです。多少の組成の違いがあるかもしれませんが、洗浄力にはほとんど差がないでしょう。
中でも、シャープやパナソニックが販売している洗濯槽クリーナーは、比較的安価で購入できます。これらの製品でも、効果的に洗浄することができます。
洗濯槽クリーナーの使用頻度ですが、洗濯頻度や水質によって異なります。一般的には、半年に一回程度を目安に使用することをおすすめします。使用方法は、洗濯機に水を張り、洗濯槽クリーナーを入れ、洗濯モードで洗浄するだけです。
洗濯機のお手入れは、長期的な使用において欠かせないものです。定期的にお手入れをすることで、洗濯機の寿命を延ばし、衛生的な洗濯ができるようになります。
ぶっちゃけ縦型洗濯機用の製品も、ドラム式用と中身は同じです。我が家では、縦型用を2回に分けて使っていますが、もちろん性能には問題ありません。
ただし、注意点が1つあります。次亜塩素酸は劣化するため、蓋をキチンとしめて、半年以内に使い切るようにしましょう。
次亜塩素酸は、洗濯槽の内部を除菌するのに最適なアイテムです。縦型洗濯機にも、ドラム式用と同じものが販売されています。しかし、その中身は同じであるため、縦型用でもドラム式用のものを使用することができます。
我が家では、縦型用を2回に分けて使っています。1回あたりの使用量が多いと、効果が強すぎて、次亜塩素酸が洗濯機内部に残ってしまうことがあります。そのため、半分の量を2回に分けて使うようにしています。もちろん、性能には全く問題ありません。
次亜塩素酸は、開封後1年ほどで劣化してしまいます。そのため、蓋をキチンとしめて、半年以内に使い切るようにしましょう。また、次亜塩素酸を使う前には、必ず洗濯槽の中をきれいに掃除しておきましょう。
まとめ
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排水口臭い抑制には、排水トラップカバーが効果的です。排水トラップカバーは、洗濯機の排水口に装着することで、臭いを抑えることができます。特に、長期間使用していない場合や、高温多湿な環境下での使用の場合に効果的です。排水トラップカバーは、ホームセンターやインターネット通販などで手軽に購入することができます。
洗濯機の臭い防止には、排水フィルターが良いです。排水フィルターは、洗濯機の排水口に装着することで、洗濯槽内の汚れや臭いの発生を抑えることができます。しかし、排水フィルターが長すぎる場合は、洗濯機のパッキン部に挟まって水漏れにつながることがあるため、適切な長さに切って使用するようにしましょう。また、フィルターは安価なもので、毎回交換することをおすすめします。
普段から、洗濯機の水位は多めにしておくと、なにかと良いです。たっぷりの水で洗濯することで、衣類や洗濯槽内の汚れをしっかりと落とすことができます。さらに、多めに水を使うことで、洗剤の残留を防ぎ、肌に優しい洗濯ができます。ただし、節水を重視する場合は、臭い問題や肌荒れ予防と天秤にかけて考える必要があります。
以上が、洗濯機のお手入れについてのポイントになります。日頃のお手入れによって、長く安心して使うことができます。